【プロフィール】
昭和20年代
26年12月24日、慶応義塾大学ワグネル・ソサイエティ男声合唱団に在籍していた第2テノールの佐々木行(マンガ)とバリトンの喜早哲(ゲタ)バスの遠山一(ゾウ)がワグネル恒例のクリスマスパーティーでホワイトクリスマスを合唱。
翌年、第1テノールの高見澤宏(パク)が加わり男性四重合唱団“ダークダックス”を結成。
当時のレパートリーはアメリカのジャズやポピュラー、シャンソン等が中心。

昭和30年代
30年5月 日本劇場出演を機にプロとしてスタート。
31年 テイチク・レコードで初のレコード「慕情」を吹き込む。
32年 神戸を皮切りに大阪・京都・東京で初リサイタルを開催。
33年1月 「ニューイヤーコンサート」を始める。
子供たちに良い音楽を与える目的で「あひるの国」第一回を開催。暮れにはコーラスグループとして初のHNK紅白歌合戦出場で「ともしび」を歌う。
35年 海外演奏旅行に出、ソビエト公演を大成功させ、ヨーロッパ各地での公演も大好評のうち終了。
第4回リサイタルにて合唱組曲「山に祈る」を発表。
37年 原爆の恐ろしさをテーマに「眠れ幼き魂」を発表。
38年 第7回リサイタルでは「子供のうた」を発表。毎年開かれるリサイタルを研究発表の場として新しい企画、作品を発表していく。
・31年10月 ロシア民謡「ともしび」が大ヒット
・33年12月 「四季の自然による四つの試み」で芸術奨励賞を受賞
・36年 「北上夜曲」大ヒット
・37年「山男の歌」大ヒット
 
昭和40年代
40年 第9回リサイタルで「おかあさんのばか」を発表し大センセーションを巻き起こす。
42年 ダークダックスにとっては第2の故郷となったソビエト演奏旅行をはじめ、ヨーロッパ、アメリカ、カナダ、ブラジルと世界で活躍。
44年 第13回リサイタルにおいて、「花と愛と」を発表
46年 フランスのスター作曲家フランシス・レイの作品「花のメルヘン」をレコーディング。
47年 3年越しで企画制作した小学校唱歌の集大成「日本唱歌大百科」(全128曲・6枚組)を発表。さらに、日本の美しい心を唄うという終生のテーマを実現する「ダークダックス北原白秋を歌う」の特別演奏会を開く。
・40年 イタリーのポピュラーソング「アンジェリータ」大ヒット
・41年 「銀色の道」大ヒット
「ダークダックス・ショー 日本の子供たち」で芸術祭奨励賞を受賞
・42年 「すばらしい明日」大ヒット
・43年 一連の児童詩の作品に対して第3回モービル文学賞を受賞
・44年 芸術奨励賞を受賞
「あんな娘がいいな」大ヒット
・46年 「花のメルヘン」のヒットで、日本レコード大賞編曲賞を受賞
・47年 「日本唱歌大百科」で日本レコード大賞企画賞を受賞
・48年 特別演奏会「ダークダックス北原白秋を歌う」で芸術祭優秀賞を受賞
昭和50年代
50年 黒沢明監督によるソビエト映画「デルス・ウザーラ」の主題歌を歌う。
51年 結成25周年の記念イベント「ダークダックス百年際25×4」を企画し、全国で約150回のコンサートを行う(延べ30万人を動員)。HNK紅白歌合戦には「22歳まで」で5年振りに出場。
53年 リサイタルで「日本の道」をテーマに各街道を取り上げる。
7月には、初の中国訪問。
54年 集大成とも言える心の歌「日本と世界の愛唱歌集」25枚セット発売。
「銀色の道」「すずらん」が中学校の音楽教科書に取り上げられる。
56年 世界でも例をみない同じメンバーでの結成30周年を迎える。
・51年 アルバム「父と娘」で第9回日本作詞大賞LP賞を受賞
・日本レコード大賞特別賞を受賞
「雪山に消えたあいつ」ヒット
・53年「青葉城恋唄」ヒット
・56年朝日新聞全国版に掲載した「絆」の広告に対し、朝日広告賞特別賞を受賞
・57年芸術選奨文部大臣賞を受賞
・58年「歌声がきこえる」で日本作詞大賞優秀作品賞を受賞
・59年京都市教育委員会より第36回教育功労者として表彰を受ける
昭和60年代
60年 レコード会社メルダックを創立。
アルバム「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」を発表。
61年 結成35周年を迎え、“人それぞれのエバーグリーン”をテーマに記念イベントを繰り広げた。
62年 1987年度版ギネスブックに最長寿コーラスグループとして認定される。
63年 第8回日本作曲大賞特別賞を長年にわたるコーラスグループの活躍と功績に対して受賞。12月発売の「青春―YOUTH−」が日本の企業トップの間で話題を呼ぶ。

平成時代
元年 昭和天皇崩御で年号が昭和から平成になった日にニューイヤーコンサートが行われる。
2年 12月24日で結成40周年を迎え、それを記念して6枚組ゴールドCD「ダークダックス40thアニバーサリー・アルバム」を発表。
3年 結成40周年の年。日本、アメリカ、ソ連でコンサートを行う。
待望のカーネギーホールにて公演。ソ連ゴルバチョフ大統領来日の際、晩餐会で「モスコー郊外の夕暮れ」「聖なるバイカル」を歌唱。雲仙普賢岳噴火災害慰問コンサート出演。
4年 企業各社の協賛を得て、全国の市町村を訪ねる「日本の歌、こころの歌」コンサートを始める。
5年 グループとして日本初の紫綬勲章を受賞。
7年 7月に15枚組CD「ダークダックス大全集」を発表。